今迄で一番大変だった撮影かな？？？

　
先日、横浜の赤レンガ倉庫でモデルさんの撮影をしました。

来年行われる写真展用の撮影で、一人のモデルさんを撮り下ろす。
普通なら、色々なシチュエーションでモデルさんの内面を引き出して撮ろうとおもうのだけど、今回は、写真展の趣旨が幾つかあって、同じシーンで複数のフィルムやカメラで撮る事になった。

いつも使い慣れたライカでモノクロネガとカラーネガ、最新のデジタルカメラ、そしてレンジファインダー式のデジタルカメラが２台と、チョット大変な撮影だった。

昔、コマーシャルの仕事でカラーポジとモノクロネガを同時に撮る事はあったけど、これも結構大変だった。特にモデルを使った時などは同じ表情や仕草は二度と無いので、両方で全く同じ物は絶対に撮れないのだ。

今回、モデルになってくれたのは、クロマチック・アコーディオン奏者の可愛い"かとうかなこ"ちゃんで、彼女のポートレートを同じシーンで５種類のカメラで撮らなければならない、僕の頭の中はもうぐちゃぐちゃになってしまいました。
かなこちゃんも大変だったと思う、ワンシーンの撮影が終わったと思っても、同じ事を４〜５回繰り返さなければならなかったので、疲れただろうな〜。でも彼女は嫌な顔一つしないで最後まで笑顔で付き合ってくれました、プロですね、本当に助かりました。

そして、何と言っても大変な思いをしたのは、今回使ったデジタルカメラはE社とN社のメーカーからの２台と、某写真雑誌編集長個人から借用のライカM8の計３台。どれも僕は初めて使う物ばかり、特性も良く分からないし操作や設定も？？？。ましてや覗いた時の見え具合は全部違う。正直言って全く手に馴染まない初めての物で撮らなくてはならないので、正直言って疲れました。

今回の企画はとても興味あるし面白いので、やり甲斐はあるのだけれど、これ程疲れるとは思いもよらなかったです。それに、カメラに気を取られて、写真が思うように撮れなかったのも事実でした。本来なら10分で終わる撮影も45分〜1時間位掛かってしまうので。

でも、とっても楽しい撮影でしたね、もっともっと撮り続けたいと思う程に。
また撮りたいな〜と思うのは、自分の中で、思った様に撮り切れて無いと云う感触が残っているからかも知れない？。


大阪から今回の撮影の為に来てくれて、それも二日続けての撮影に付き合ってくれた、かなこちゃんとコイワ氏。
お疲れ様でした。