Complete text -- "ロベール・ドアノー写真展"

08 October

ロベール・ドアノー写真展

 
昨日、日本橋三越で開催されている「ロベール・ドアノー写真展(パリ・ドアノー)」を見に行って来ました。

久しぶりに見るドアノー氏の作品には何か共感するものが多く存在する。
最も好きな写真家の一人です。
今回展示のプリントは多分モダンプリントで最近焼かれた物の様に思えた。昔パリで見た物とは少し調子再現が違って見えた。

1990年、丁度パリに居た時に、ドアノー氏が結婚後〜住んでいたパリ郊外のモンルージュで開かれた写真展以来でした。このモンルージュでの写真展はドアノー氏が初めて行う故郷での写真展でした。
大きな公園の中に白くて丸いサーカステントを3つ繋げて歴代の作品を展示して、故郷の皆様に見て貰うと云う趣旨で開かれた写真展です。
この時初めてドアノー氏と合いました。当時はもう一人で歩くのはやっとと云う感じで杖を突いてサポートされながら歩いていました。
この時の写真は本当に素晴らしかったです、ルノー時代の写真も含まれていて。
会場では写真集にサインもして貰えるのだけど、4〜5人にサインをすると疲れるのか直ぐに休んでしまう。押し寄せる観客に混じってサインを貰おうとしたけど、駄目だった。
その後、この付近を歩いている時に一度見掛けたのが最後でした。

後にパリに向かう飛行機の中で配られた新聞の一面を見て、氏が亡くなられたのを知った。とても悲しかった。

モンルージュで出会った時の氏の優しい眼差しが今も僕の脳裏に焼き付いています。
 
15:32:38 | katsumi | |
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