26 July

考え事

最近、フッと考える事がある。
今まで撮りためてきた作品の事をだ。

僕は、撮った直後にネガの現像とコンタクトプリント（べた焼き）まではするが、プリントは殆どしない。暇があれば、コンタクトを眺めて、どう纏めようかと考えるけど、中々進まない。そんな訳で、膨大に撮ったネガが残っている。

今までに纏めて発表したのは、その中のほんの一部に過ぎない。
とは言っても個展を10回開催した。
数年前から、作品を少しずつ纏め始めているけど、プリントが追いつかない。
未だ、未発表の作品が20以上ある。今も撮り続けているので、それは増えるばかりだ。
写真家ってみんなそうなのかな〜？。

身近に僕の分身の様な人間が居れば、プリントを任せられるのに、そう思える人もいない。
僕自身、独学で写真を始めたので師匠と言える人がいない。また、師匠とか弟子と言った言葉が余り好きでは無い。ま〜弟子と言えるのが一人もいないいからそう思うのかも知れないけど。
この27年間にアシスタントは何人かいたけど、僕の性格からして自分で全部やってしまうから当時のアシスタント君達には随分と可哀相な事をしたな〜と今は思う。

心境の変化か、最近人を育てたいと思える様になった。
僕が身につけたプリント技術や知識、撮影技術などを、より多くの若い人達に伝承したいと思っている。
特に、モノクロを主としたファインアート全般に関する事を受け継いでくれる人達に。

あ〜ぁ、こんな事を考えるって事は、俺も歳をとったのかな〜。
でも、写真を撮り続けられるのも、いいとこ後10〜15年位だからね。